2005年07月25日

「酒と泪と男と会社」drink7:場外乱闘

●「酒と泪と男と会社」は、毎回読み切りの連続エッセイです。何話目から読んでもOKです。もし、よかったらバックナンバーも読んでみてください。

●「酒と泪と男と会社」第7話:場外乱闘

 会社には、会議室、応接室、談話室、喫茶室、休憩室など、さまざまな形で打ち合わせができる空間がある。にもかかわらず、その空間で「部下と対話」することを、なぜか避けたがる上司がいる。

 部下から「折り入っての話」や「一身上の相談」を持ちかけられると、《彼》は決まって「じゃあ、どうだい。今ここで、というのも何だから、帰りがけに一杯やりながら聞こうじゃないか」と切り出してくる。会社ですませてもいいはずなのに、なぜか外に場を移そうとする。いわば、リングの上でなく場外で決着をつけようとする「場外乱闘型」性格。

 あなたの周りにも、そういう人物がいないだろうか? なぜ《彼》は「場外」を好むのだろうか? これには、いくつかの理由が考えられそうだ。たとえば──

(1)就業時間中は、本来の実務的な仕事に専念すべきで、それ以外のことはなるべくアフター5で処理したいという配慮。(もし、そういうことであれば、それはそれで正論ではある)

(2)リラックスして話したほうがいい、という取り計らい。(しかし、リラックスして語るべき内容のものかどうか、まずはシラフで話すべきだということに気づいていない)

(3)会議室などの密室空間で、部下と二人きり──対決する関係──になりたくない。そのため、飲み屋など──第3者が無関係に関係している空間──を好む。

(4)判断能力に欠けるため、相談事に対して自信がない。シラフ世界だと、自分の無能さがあからさまに露呈する危険性があるので、酒の世界で、最後は酔うことでウヤムヤにする魂胆。

(5)とにかく酒が好き。飲む口実が欲しかった。

 さて、あなたの周りでは、どんなタイプの「場外乱闘」が起こっているだろうか?

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