2005年07月25日

“名前フェチ”で遊ぼう!


突然ですが、告白します!(というほど、大ゲサなものではないけれど……)

僕は“名前フェチ”です!

“名前フェチ”にもいろいろあるけど、僕のは“シンメ・フェチ”、正確には“シンメトリック・ネーム・フェチ”というやつだ。
……と、まことしやかに話しているけど、そんな“フェチ”が、今までにあったわけではないので、「知らないよ、そんなの!」と驚かないでください。

じつは僕が今、流行らせようとしている“言葉遊び”みたいなものなので、ぜひここで知っていただいて、周囲の人と遊んでいただければ、これ以上の幸せはありません。
ぜひ流行らせましょう。そのうちマスコミが「いま全国で流行っている“名前フェチ”、じつはブログが震源地だったんですね!」なんて…ぜんぜん無理だと思うけど(笑)、がんばりましょう!

では、説明します。
“フェチ”とは、今さら言うまでもなく“フェティシズム(拝物愛といった意味)”の略ですね。
で、“名前フェチ”とは、簡単に言えば「ある名前の、ある特徴に、特別なこだわりや愛情をもつ」ということです。

たとえば、「黒」という字が入っている名前が好きだとします。つまり“黒フェチ”ですね。
そうしますと、当然ながら“黒澤明、黒木瞳、黒田アーサー、石黒賢、大黒摩季、喪黒福造……”などに対し「名前的にファンだ」ということになります。ただし、本来のファンのように振る舞う必要はありませんから、黒澤明の映画を見なくちゃいけないとか、大黒摩季の歌をぜんぶ歌えなくちゃいけないといった大変さはありません。
また、必ずしも有名人に限りませんので、身近な人が「黒」を保有してたら積極的に名刺くらいはいただいてコレクトすると面白いでしょう。

ところで、どんな「名前フェチ」になるかが、じつは腕の見せどころ(頭脳の見せどころ)なのです。この選択法にこそ、あなたのセンスが光りますし、仲間のウケも変わってくるのです。
ですから、「名前の最後に“子”のつく女性」というのでは、「平凡すぎ!」のそしりを受けかねません。
したがって、ここはひとひねりして「名前の最後に“子”のつく男性」とやるわけですね。どうです? 誰か思いつきますか?

「最後に“子”のつく男性」というと──
ずっと昔にさかのぼって、中国古典の人々「老子、荘子、孟子、孔子……」など、いっぱいいますね。さらに日本では遣隋使の「小野妹子(おののいもこ)」、この人はれっきとした男です。「聖徳太子」もOKということにしましょう。
さらに現代では、俳人の「高浜虚子(たかはまきょし)」「水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)」などがいます。どちらも男性ですよ。また画家の「川端龍子(かわばたりゅうし)」もいます。え? 知らない? 日本画の巨匠なんです。
戦前、女流探偵小説家として活躍した「久山秀子(ひさやまひでこ)」も、じつは男性ですね。
そして、現在では「おすぎとピー子」……間違いました「ピー子」じゃなくて「ピーコ」ですからアウトですね。失礼しました。

とまあ、こんな具合にコレクトしていくわけです。しかし「孟子、孔子、小野妹子、聖徳太子、高浜虚子、水原秋桜子、川端龍子……」じゃ、なんだかカビ臭くてつまらないですね。
素材の面白さも、“名前フェチ”の重要なポイントです。

さて、先ほども言いましたように、この僕は、“シンメ・フェチ”、正確には“シンメトリック・ネーム・フェチ”です。
「シンメトリック」とは「左右対称の」という意味です。ですから「木」とか「田」とか、左右が対称の文字がそれにあたります。いま出た「黒」もシンメと言っていいでしょう。
なお、厳密に見れば日本の文字に左右対称形はありませんので、あくまでデザイン的に見て許される範囲でシンメを決めていきます。ですから「井」「千」「薫」「宮」……などなど、僕はOKとしています。
実際に有名人から拾ってみますと、男性ではたとえば──

【三谷幸喜・中井喜一・小林薫・香田晋・中西圭三・山本圭・高田文夫・山口崇……】

──などなどが挙げられます。
小林薫さんの「薫」や、香田晋さんの「香」のシンメトリー性にいつも悩むのですが、いまは入れています。
「三谷幸喜」「高田文夫」などは、かなり状態の良いコレクションだと思って、つい自慢したくなります。(←こういう言い方がいかにもオタクっぽくて、“趣味してま〜す!”って感じがいいでしょ?)
そうそう、「栗田貫一」もアリですね。
惜しいと思うのは「間寛平」です。タレント性としてもぜひコレクションに入れたい名前なのですが、「寛」の中の「見」の部分が引っかかるのです、僕の場合。この文字にOKを出す人もいるでしょう。
あと「川」をOKにすると、「山川豊」とか「川中美幸」など演歌勢がいっきに入ってきて、コレクションにコクが出てきます。だから「川」は入れるかどうかで、いつも悩んでます。(←こういうことに悩むのって罪がなくていいでしょ? 楽しいですよ。金もかからないし)
アッ、忘れてました、「宮本亜門」も気に入っています。とくに「亜」がいい。この字が入る名前そのものが少ないですから、これはレアものです。“シンメ・フェチ”の世界では、このたぐいのレアものは軽く300万円の値がつきます。(なわけ、ねーだろー〈笑〉)

さて、女性をいくつか紹介しましょう。

【杏里・井森美幸・森高千里・山口果林……】

まだありますが、皆さんに、探す楽しみを残しておきたいと思いますので、これくらいにしておきます。
惜しいと思うのは、作家の林真理子さん。文芸関係としては得がたい人物なので、僕は「林真理子」を「林真里子」にしてでもコレクションに入れたい衝動に駆られていますが、アウトですね。
さて、ちょっと視点を変えると、こんな人もいます。

【UA(ううあ)、YOUさん】

ということは、外国のスターにもシンメさんがいるかもしれませんね。ただし大文字表記でしょう。(よろしかったら、調べてみてください)

さて、『シンメトリック系』以外にも、“名前フェチ”の遊び方はたくさんあります。
そこで、僕が考えた“名前フェチ”遊びをいくつかご紹介しましょう。

(1)『二重人格系』
一つの名前に二つの人格がひそんでいるもの、と僕が勝手に定義したもの(笑)

サンプル1
●「喜多嶋 舞」→「喜多」さんと「多嶋」さんが同居している。

サンプル2
●「大河内 奈々子」→「大河」さんと「河内」さん。

参考サンプル
名前が三文字だったらすべて二重人格系かというと、そうではない例。
●「夏八木 勲」→「八木」さんはいるけれど、「夏八」さんは姓には通例的にはいないと考える。
●「薬師丸 ひろ子」→「薬師」さんはOKだが、「師丸」さんは通例的にはいないと考える。

サンプル3(注目物件!)
●「久保田 利伸」は、じつに興味深い内容をもっている。
「久保田 利伸」→「久保」と「保田」となる。このこと自体はほかの例と変わらないが、よく観察すると特異な現象が起きている。(←大げさだっつーの!〈笑)〉
つまり「くぼた」は分離すると「くぼ」と「やすだ」に変わってしまうのだ。
「きたじま」は「きた」と「たじま」、「おおこうち」は「おおかわ」と「かわうち」(若干音の歪みが生じてはいるが)と、音の流れは著しくは変わっていない。
ところが「久保田:くぼた」は「久保:くぼ」はそのままだが、「保田」は「ぼた」「ほだ」ではなく「やすだ」という新たな顔をのぞかせる。ここが面白い!

(2)『超スリム系』
(日本の)姓名は、基本的に2つの部分「姓」と「名」で構成されている。ということは、最低2文字はいることになる。言い方を変えれば、余分なものをすべてそぎ落とすと、“2文字姓名”という『超スリム系』が出現する。

サンプル1
●「鳳 蘭」(おおとり らん)
個人的には、ほぼ完璧だと思っている。意味的にも、音感的にも、本人の体現感にも優れ、さらにシンメ的でもある。1億円は出したい(笑)。

サンプル2
●「谷 啓」(たに けい)
これも素晴らしい。コメディアンとしての軽妙感にあふれている。それもそのはず、「たに けい」は、アメリカン・コメディの巨星「ダニー・ケイ」からヒントを得たものと聞いている。これも、最低落札価格は1億円としたい(笑)。

『超スリム系』なだけに、研ぎすまされた美しさがある。この系統はかなりレアだ。僕としては、人気放送作家の「喰 始」(たべ はじめ)を、マイ・テイストと考えている(笑)。なお、「杏里」「蓮舫」などは、いわゆる“名”なので除外。

──と、まあ、こんな感じのことを、他にもいろいろ見つけているわけです。

要は、自分で勝手にルールを作って、面白がるのが“名前フェチ”遊びのダイゴ味で、「人の数だけ、家元がいる」ということになります。
ですから、面白い“名前フェチ”のルールを見つけたら、ぜひここにコメントを入れてください。

これだけは言っておきたいのは「“名前フェチ”は、勝手気ままにできる! 金がかからない! 道具がいらない! 家が狭くてもいい!(爆)」と、いいことずくめの脳内ゲームだということですね。

とまあ、以上のような感じで「名前フェチで遊ぼう!」のガイダンスとさせていただきます。


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「八畳間」「二束三文」「本音」「辛口」「商工業」「中古品」・・・ どうしても見過ごせないものがあります。それは「左右対称文字」。 たとえばガラスに縦書きした場合、表からも裏からも同じく読める字のことです。 私はこれを「鏡文字」と呼んでいますが、本来「鏡文...
鏡文字の呪縛【麦酒の泡】at 2005年10月25日 12:15
この記事へのコメント
はじめまして!
シンメトリーを熱く語る記事に思わず飛びついてしまいました。人名に限るコレクションとはマニアックですね(笑)
ライターならではの軽妙な文章も、お見事です。
私も、自信を持ってシンメ道を邁進したいと思います。
Posted by 麦酒 at 2005年10月25日 12:20
●●●麦酒さんへ●●●
こんにちは! はじめまして、麦酒さん!
>人名に限るコレクションとはマニアックですね(笑)
ですよね! われながら珍奇な趣味だと思ってます。
でも、最近めぼしい収穫がなくて落ち込んでます(←いいトシしたオヤジが、そんなことで落ち込むなって〈笑〉)
>私も、自信を持ってシンメ道を邁進したいと思います。
同志ができたことで、あらたにシンメ道を進む気持ちができました!
ありがとうございます!
エイエイ、オー!
Posted by オヤジライター加久時丸 at 2005年10月25日 18:43