2005年07月25日

ラジオの、こんなハマリ方!


NHK第2放送の「気象通報」をオススメしたい。
何とも言えない不思議な魅力があって、僕にとっては癒し系放送とも言える。

確か、朝・夕・晩の3回放送していると思うんだけど、僕は夜10時に聞くことが多い。

どのへんが聞きどころかというと、まずこの番組は「気象通報」であって、いわゆる僕らが知っている「天気予報」とはちょっと違う。
いかにもNHK的な、きまじめな男のアナウンサーが、静かに、淡々と、各地の風向・風力・天気・気圧を伝えていくんだけど、スタジオは音楽のようなものはいっさい流れていないため、異様にシーンと静まり返っている。その中で……

(すっごく静かな声で、ゆっくり)「石垣島では…、北北西の風…、風力4…、曇り…、27ヘクトパスカル………。那覇では…、北西の風…、風力5…」という感じで、ひとつひとつ言葉を刻むように伝えていく。

とにかく静かだから、アナウンサーが手にしている紙がカサカサッとこすれる音がしたりするんだ。とてもかすかな音なんだけど、それが逆にリアルで、「あっ、スピーカーのすぐ向こうに人がいる!」って感じがする。

さて、気象通報は日本の南端から始まり、だんだんと北上し、稚内に到ると大陸のほうへ左旋回し、ハバロフスクなどの気象を報じ、南下し始める。プサン……、チンタオ……、アモイ……、マニラ……

そしてさらに、「船舶からの報告です」というアナウンスがあって──

「東シナ海の…、北緯29度…、東経126度では…、北の風…、風力6…、雨…、29ヘクトパスカル……。本州南方の…、北緯20度、東経136度では……」

と続いていく。「北緯29度…、東経126度…」というフレーズが、なんとも地図っぽくてカッコいい。目をつぶってジッと聞いていると、なんだかフワーッと陸や海の上を浮遊しているような感じがする。
しかも、気象ポイントが移るたびに、雨が降ったり、晴れたり、気温が急降下して雪がふぶいたり……。

これはラジオならではの空想の時間だと思っている。

ぜひ一度、目をつぶってNHK第2の「気象通報」を!


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