2005年07月26日

リアル・ブラックユーモア


19〜20世紀に活躍したイギリスの作家、バーナード・ショーはこんなことを言っている。

『真実は、この世の中でいちばん面白い冗談である』

希代の皮肉屋と言われたショーらしい毒のこもった言葉だけれど、確かにそうだなと思ってしまうことがある。

最近アメリカで「オンライン・ハンティング」というものが物議をかもしている。
場所はテキサス州で、約120ヘクタールの牧場に設置されたビデオカメラとライフルを、自宅のパソコンで遠隔操作することによって、放牧されたシカやヒツジを撃ち殺すという(ネット会員制の)クラブなのだそうだ。

よくもまあ、こういうむごたらしいことを考えつくものだなと驚いてしまったのだけれど、さすがのアメリカ人も(←こういう書き方、失礼かもね〈苦笑〉)たまりかねたのか全米で非難の声が上がっているそうだ。その中で、動物愛護団体が立ち上がるのはよくわかるけれど、狩猟団体までもが「おぞましいゲーム」と猛反発しているということに僕は首をかしげてしまった。

彼ら狩猟団体はどのツラさげて「反対」と言っているのだろう? ナマで狩猟するのはいいけれど、ネット狩猟だからおぞましいというリクツがよくわからない。僕には、どちらも“似た者同士”に見えるのだけれど……。

おっと、とびきりのブラックユーモアを思いついた! こういうのはどうだろう?

ひとりのシカ殺しが、ひとりのシカ殺しに言った。
「パソコンでシカを殺すとは、なんておぞましいヤツなんだ」
すると、言われたシカ殺しが、言い返した。
「おまえこそ、目の前のシカを、よく平気で殺せるな」

バーナード・ショーの『真実は、この世の中でいちばん面白い冗談である』にならえば、『現実は、この世の中でいちばんのブラックユーモアである』ということか。

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