2005年07月26日

山田優と『螢川』


先日ちょこっと新宿に出かけて、その帰りの地下鉄でのこと。

電車の中、僕が扉口の脇に立っていると、20歳前後の女の子が乗ってきて、もう一方の脇に立った。僕と彼女はちょうど向かい合う形となった。
そのコは山田優をもう少しおとなしくした顔立ちなのだけど、メイクはくっきりキラキラ系で、地味な電車の中ではまばゆいほどの輝きを放っていた。

水色のキャミソールに白いデニムパンツ、腕にはヴィトンのバッグ。そのバッグの中に手を突っ込んでガサゴソしているから、携帯でも出すのかなと思っていたら、なんとそこから一冊の文庫本・宮本輝の『螢川』が現れ、それを彼女は読み始めた。
彼女の見た目の派手さと『螢川』の渋さが、どうにもアンバランスで、それだけに「近頃の若いヤツにしちゃあリッパじゃないか」と妙に感心してしまう。

「山田優に螢川……。きょうはなかなか良い光景に出会ったな」などとオヤジごころを満足させているその時、電車は次の駅に到着し、新たな客を乗せ始めた。
その乗車客の中のひとりが、ドア付近で足を止めた。やけに背が高く、ビジネス・スーツを着込んだ30代半ばの男が、ひどく不機嫌そうな顔をしている。ドアが閉まるなり、そのドアに彼はだらしなくもたれた。すると彼の長身にさえぎられ、僕の視界から“山田優チャン”が消えてしまった!

彼女のキラキラも見えなければ、彼女の『螢川』も見えない。代わりに、男のふてくされた顔だけがあるのだ。
考えてみれば、こういう場合、男だったら可愛い女の子のほうを向いて立つはずなのに、なぜかこの男は僕に向かって立っている。しかも、陰険そうな目つきを僕に向けているのだ。ひょっとすると、この男は誰かの回し者で、僕にイヤがらせをするために、ここにいるのではないだろうか……などと、あらぬことまで考えてしまう。僕は苛立ち始める。

次の駅にさしかかり電波が届くエリアになると、男の携帯が鳴った。男は面倒くさそうに携帯を耳に当てると、「ああ……ああ……」と気のない返事をだらだらと繰り返す。そのうち「入るって言ってんだろ。沸かしとけよ」と言ったように聞こえる。あれれ? 何の話だ? 風呂か? 風呂に入るか入らないかでもめてんのか? 
「……っとけよ。るせーなー。……に入るよ入るって。今からしとけば……、だろ!」男はボソボソと話すので、良く聞き取れない。妙な内容なだけに、僕は余計に苛立つ。

その間にも、電車は止まり客を乗せ、ふたたび発車し、次の駅へと向かう。当然ながら携帯の電波は途切れる。話が中断する。すると、男は自分の携帯をにらみつけ、顔をゆがませて舌打ちをする。
次の駅付近になると、またもや携帯が鳴り、男は電話に出てしばらく話しているのだけれど、ふたたび電車の発進とともに電波が途切れ、男はあからさまに舌打ちをする。
電車内の通話はマナー違反だということとは別次元で、僕はめちゃくちゃ苛立ちながら「一回電車を降りて、しっかり話し合ったほうがいいんじゃないの? そうすれば、僕は僕で“山田優チャン”とふたたびご対面できるし!」と切に思う。
でも、男は降りることはなかった。その後3駅にわたって同じことをくり返し、4つ目の駅でようやく下車した。

やっとのことで“山田優チャン”と再会できると思ったら、彼女もその駅で降りてしまった。
なんだか、チョームカつく!

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この記事へのコメント
笑。
ありますよね、こういうの、結構。

でも”山田優チャン”はレアです。
また会いたい&お話してみたいですネ^^

話変わりますけど、Maukieくんが、やけに人ぽいです。
コメント書いてると視線は手元で
何かきんちょーする(笑)
悪戯すると、手やしっぽで、えいえい、てやられつつも、ふふん、つかまらないもんね、なんて思ってしまいます(笑)
目の上の白い線は眉毛でしょうか。。。
Posted by mihoris at 2005年07月31日 20:08
●●●mihorisさんへ●●●
>でも”山田優チャン”はレアです。
確かに! レアのレアのレアですよね!
ああ、もう一回拝ませてくれ〜〜〜(←オヤジ丸出し〈笑〉)
>話変わりますけど、Maukieくんが、やけに人ぽいです。
確かに!
見てますよね、我々のことを!(爆)
>何かきんちょーする(笑)
まさに!(笑)
>目の上の白い線は眉毛でしょうか。。。
細眉で長眉で二本眉ですよね。
新メイクでしょうかね(笑)
Posted by オヤジライター at 2005年08月01日 00:36