2005年07月26日

原子+心+母=?


原子心母/ATOM HEART MOTER英国が誇る伝説のロックバンド「ピンク・フロイド」が再結成された!

そう言えば今年は、伝説のロックバンド「クリーム」が37年ぶりに復活、さらにクイーンが19年ぶりに世界ツアーで復活など、次から次へと“伝説”が復活しちゃうと、“伝説”のありがたみが薄れてしまう気もするのだけれど、やっぱり嬉しい。

去る7月2日、ロンドンのハイド・パークで開催予定の『ライブ8』(アフリカ貧困救済チャリティコンサート)に出演するため、デビッド・ギルモア(ギター)、ロジャー・ウォーターズ(ベース)、ニック・メイソン(ドラム)、リチャード・ライト(キーボード)が一堂に会した。なんと24年ぶりの音出しだ。

ところで、僕にとってピンク・フロイドと言えば、やはり『原子心母(げんししんぼ)』という作品が忘れられない。このアルバムがリリースされた時、確か僕は中学生だった。
とにかくプログレシブ・ロックというものが一般によく理解されていない頃だったので、「いい!」だの「わるい!」だの「好き!」だの「ヘンタイ!」だの「ロックじゃない!」だの「なんでジャケットが牛なんだ?」だの、ロック好き少年少女はみんなもうゾンビのようにワラワラ集まっては、校庭の一隅などでケンケンガクガクやってましたっけ。

そう、なぜジャケットが牛なのか、あの頃はあまりにも不可解だった(笑)。でも、それももっともなことで、そもそもジャケット制作者が「なるべく、音に関係ないものにしよーや」ってんだから、わかりようがない。しいて言えば“芸術”ってヤツか(笑)。

しかも、あのタイトルだ。『原子心母(げんししんぼ)』 あれが、よくわからなかった!
原題が『ATOM HEART MOTHER(アトム・ハート・マザー)』なんだから、それを、あまりにも素直に訳して「原子」と「心」と「母」をストレートにつなげただけだったのに、そんなことはボンクラ中学生の僕にはわからない。その頃の僕に、原題を確かめるなんていう知識も探求心も余裕も持ち合わせていなかった。
だから、いきなり『原子心母』という文字物体として脳にのみ込んでしまい、なにやらマガマガしきものとして了解していた。

ある日、そのマガマガしき『原子心母』について、ロックバカ友だちと語り合っていたのだけれど、その中の友達Aが突然「あれ?『原子心母』だっけ? 『原子母心』(げんしぼしん)じゃなかったっけ?」と言いだした。すると、いきなり、みんなのあいまいな知識がグラグラと揺らぎ始めた。Aは言った「だってよお、原子の母心(ははごころ)って意味じゃねーの?」

みんないっせいに「なるほど!!!!」

するとBが「いや、『原心母子(げんしんぼし)』だったかも」と言いながら、校庭の土に字を書いた。「な、母子(おやこ)というものは、心の原点みたいな意味じゃねーの?」

みんないっせいに「そうかも!!!!」

アルバム・タイトルが「原」という字で始まるということだけは、みんな意見が一致したのだけれど、あとは『原子心母』派や『原子母心』派や『原心母子』派やらに分かれ、昼休みじゅう大討論。文字の順列組み合わせ騒ぎ(笑)。
今だったら、ケータイ使ってネットでサクサク調べてしまうのだろうけれど、あの頃はそんな高度な情報収集はできなかった。今考えれば、あの時の僕たちの姿は、校庭の一隅で吠える猿人のようなものだった(笑)。

ま、猿人だっけれど、楽しかった。

「ピンク・フロイド、24年ぶりの再結成」の報に触れて、『原子心母』を思い出したついでに、アルバムを懐かしげに見ていたら、ふと収録曲が目に入った。驚いたことに、僕はアルバム・クレジットをきちんと見るのは初めてで、その曲名の凄さに今ぶったまげている。
ぜひ、ご覧ください。

1.原子心母
 (a)父の叫び
 (b)ミルクたっぷりの乳房
 (c)マザー・フォア
 (d)むかつくばかりのこやし
 (e)喉に気をつけて
 (f)再現
2.もしも
3.サマー’68
4.デブでよろよろの太陽
5.アランのサイケデリック・ブレックファスト
 (a)ライズ・アンド・シャイン
 (b)サニー・サイド・アップ
 (c)モーニング・グローリー

どうよ?(笑)

関連記事→ 『ライブ・8(エイト)』、そしてあの『ライブ・エイド』

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