2005年07月26日
『ライブ・8(エイト)』、そしてあの『ライブ・エイド』
1985年7月、エチオピア飢餓救済を目的に、ミュージシャンのボブ・ゲルドフが主催した史上最大のチャリティ・ロックコンサート『ライブ・エイド』。
そして今年7月2日、同じくボブ・ゲルドフ主催により、アフリカの貧困根絶を訴えるために、『ライブ8(Live 8)』の名のもと世界各地でロックコンサートが開催された。
『ライブ8』の名の起こりは、同時期にスコットランドでおこなわれる主要国首脳会議(サミット)に参加する“8カ国”の首脳に対し、アフリカ支援を強くアピールするために掲げられたものである。
ボブ・ゲルドフを始め、参加アーティストであるU2のボノなどが「政治的な進展をうながすイベントにしたい」と語っている。
『ライブ・エイド』から『ライブ8』へ、20年の歳月が流れた。
「ああ、もう20年も経ってしまったのか」と、僕はため息をつく。
このため息には、ふたつの意味がある。
ひとつは、20年という長きにわたって、いっこうに改善されることのないアフリカの惨状への、暗くて深いため息。
そしてもうひとつは、20年のへだたりをおいて、出演ミュージシャンたちの顔ぶれが大きく変わったことへの、センチなため息。
センチなため息……
ロック界も日に日に変わり、第一線をにぎわす顔ぶれもめまぐるしく変わってきた。ごく限られたスーパースターを除けば。
20年前の『ライブ・エイド』の際、僕は、出演者のほとんどを聴いて知っていたのだけれど、『ライブ・8』に出演予定のミュージシャンたちを眺めると半分くらいしかわからない。ちょっと寂しい。ああ、トシか……(←気がつくのが遅いって〈笑〉)
20年前、自分が聴き知っているミュージシャンとともにアフリカの窮状を考えるという“一体感”は、当時の僕にとってインパクトのあることだった。
ちなみに『ライブ・エイド』の出演者は──
U2、スティング、デビッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ジョージ・マイケル、ザ・フー、マドンナ、クイーン、ポール・マッカートニー、フィル・コリンズ、ミック・ジャガー、ティナ・ターナー、エリック・クラプトン、デュラン・デュラン、ニール・ヤング、オジー・オズボーン&ブラック・サバス、スパンダー・バレエ、ダイアー・ストレイツ、ポール・ウェラー、シャーデー、ポール・ヤング、アダム・アント、ブームタウン・ラッツ、カーズ、ブライアン・フェリー、ブライアン・アダムス、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ウルトラヴォックス、Run DMC、B.B.キング、INXS、ボブ・ディラン、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、ジョーン・バエズ、エディ・ケンドリックス、デビッド・ラフィン、クロスビー・スティルス&ナッシュ、ビーチ・ボーイズ、ジューダス・プリースト、ニック・カーショウ、スタイル・カウンシル、シンプル・マインズ、トンプソン・ツインズ、ナイル・ロジャース、ホール&オーツ、ステイタス・クォー、プリテンダーズ、エルヴィス・コステロ、ハワード・ジョーンズ、テディ・ペンダーグラス、アリソン・モイエ、ケニー・ロギンス
そして20年後。
現時点で『ライブ・8』の会場は、ロンドン/コーンウォール/エディンバラ(イギリス・3会場)、フィラデルフィア(アメリカ)、パリ(フランス)、ローマ(イタリア)、ベルリン(ドイツ)で開催されることが決定していて、さらに、東京(日本)、トロント(カナダ)、ヨハネスブルク(南アフリカ)でのコンサート開催が急きょ検討されている模様。
『ライブ・8』では、僕は、およそ半分の出演ミュージシャンを聴き知らぬ状態ではあるけれど、今度はこのコンサートをきっかけに彼らを知り、彼らのまなざしの向こうにあるアフリカ問題を考えてみたいと思っている。
現在わかっている『ライブ・8』出演者は──
(◎は『ライブ・エイド』にも出演したミュージシャン)
(※情報が日々入ってくるので、追加・変更等が多いと思います。誤りがあったらご容赦ください)
【ロンドン】
◎ポール・マッカートニー、◎U2、マライア・キャリー、コールドプレイ、◎マドンナ、◎エルトン・ジョン、◎スティング、ピンク・フロイド、キーン、ミューズ、シザー・シスターズ、ジョス・ストーン、ステレオフォニックス、ロビー・ウィリアムズ、R.E.M.、レイザーライト、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、ザ・キラーズ、ザ・キュアー、ボブ・ゲルドフ自身など
【コーンウォール】
ピーター・ガブリエル率いる「アフリカ・コーリング」に、ンドゥール、サリフ・ケイタ、アンジェリーク・キジョー、トーマス・マプフーモ、マーヤム・マーサルなど
【エディンバラ】
アニー・レノックス、スノウ・パトロール、ダイド、プロクレイマーズなど
【フィラデルフィア】
ウィル・スミス司会、ボン・ジョヴィ、リンキン・パーク、デスティニーズ・チャイルド、デイヴ・マシューズ・バンド、スティーヴィー・ワンダー、マルーン5、ジェイ・Z、サラ・マクラクラン、ロブ・トーマス、キース・アーバン、カイザー・チーフス、P・ディディなど
【ベルリン】
◎クロスビー・スティルズ&ナッシュ、ローリン・ヒル、A-HA、ディ・トーテン・ホーゼン、◎ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンなど
【パリ】
ジャミロクワイ、プラシーボ、クレイグ・デイヴィッド、アンドレア・ボッチェリ、ジョニー・アリディ、マヌー・チャオ、ユッスー・ンドゥール、テニス選手から歌手に転身したヤニック・ノアなど
【ローマ】
◎デュラン・デュラン、フェイス・ヒル、ティム・マッグロウなど
ボブ・ゲルドフは言う「我々には問題を防ぐための経済的かつモラル的な術があるのに、貧しい国々の痛みをこれ以上黙認することはできない」
そしてまた彼はこうも言っている「ギターを持った少年少女たちが、ついに世界に働きかける時が来たのだ。我々が20年前に始めたことは、あと数週間で政治的な論点に達する。次に我々がおこなうことは、真剣に、正当に、歴史的に、そして政治的に重要なことだ」
20年、長き時の力……。
関連記事→原子+心+母=?(ピンク・フロイド再結成)
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Posted by love40 at 20:18
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