2005年07月27日

机の上のギャラリー


ジャズ喫茶のマッチ押し入れの中を整理していたら、こんなものが出てきた。
ジャズ喫茶のマッチだ。

子供の時に、日本酒の一升瓶の栓を夢中になって集めて以来、物を収集したことなどなかった僕が、高校生から20代にかけてのめり込んだジャズ──ジャズ喫茶通いの際に、自然と手もとに集まった可愛いコレクションだ。

当時は、ジャズを聴く人はたいてい喫煙したから、当然ながら各店ともマッチを常備していた。オリジナル・マッチを置いている店が多かったけれど、中には、マッチの徳用箱(大箱)をテーブルの上にどんと置いている店もあった。

僕の持っているマッチ(上の写真)だけで65個あって、そのうち数個は京都や横浜のジャズ喫茶だけれど、ほか60個ほどは東京エリアのものだ。
このほかに、「ジャズ喫茶」「ジャズバー」とはうたっていない店でも、一日中ジャズを流している店はけっこうあって、そういう店の“純喫茶的なイケテない”マッチ箱が20個ほど、僕の手もとにある(写真からは除外)。

ということは、僕所有のジャズ喫茶マッチ60個と“純喫茶”マッチ20個で、合計80個(つまり80店舗)。さらに、オリジナルマッチを置いていなかった店が、僕の記憶の限りで20店舗くらいはあったから、それらを全部足すと、少なくとも100店舗ほど、ジャズを聴かせる店が東京エリアにはあった、ということだ。

僕は今、机に頬杖をつき、目の前の、小さくて個性あふれるマッチ箱をひとつひとつを眺めている。もはや「ジャズ喫茶」はほとんど絶滅し、また「店マッチ」も往事のような勢いはなくなった。
その意味で、おそらくは今後2度と起こらない“マッチ箱アート”の回顧展を、僕は今、机の上のミニ・ギャラリーで眺めているような感じだ。

(※写真の中、1個だけ数年前に手に入れたものがまざっています。あとはすべて20〜30年前のもの)

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