2005年07月28日
ワイン革命!?
ちょっと面白い記事を見つけた。
これは、きっと世界を驚愕、いや世界を困惑させることになるかもしれない。
その報を、中日新聞(7月22日付)から抜粋する──
『静岡県浜松市のベンチャー企業、イノベーティブ・デザイン&テクノロジー(田中博社長)が、数秒間電気を通しただけで“20年もの”のワインができる装置を開発。アメリカのワイン製造工場で試験導入したところ品質改善効果が明らかになった。8月中にも現地に販売会社を設立、浜松発の技術で世界進出を目指す。田中社長は「ビンテージ(極上)ワインに負けないおいしさの電解ワインを普及させたい」と意気込んでいる』
僕はワインのことはよく知らないけれど、もしこの記事にあるとおりだとすると、これまで営々と築きあげてきたワインの歴史と価値観が大きく変わることになるのではないだろうか。
“時間と手間”というものを大切にしてきた世界なのに、電気をちょっと通しただけで“20年もの”の味わいがたやすく手にはいってしまうのだから、これはワイン関係者にとって驚天動地の出来事になるはずだ。
記事をさらに読み進もう──
『田中社長によると、ワインを電解することで、アルコール分子の周りに水分子が配置され水和性が向上。本来なら長期間の保管で水とアルコールが混ざり合ってできるまろやかな味と香りが、瞬時に得られる。電圧を変えるだけで熟成の度合いを調整することも可能となるという』
原理に関しては、読んでもチンプンカンプン(苦笑)なのだけれど、『電圧を変えるだけで熟成の度合いを調整することも可能』ということは、“5年もの”だろうが“10年もの”だろうが“20年もの”だろうが、お好み次第で瞬時に作れるということだ。ずばり言えば「インスタント」なのだ。これは、おそらく「ワイン革命」と言わざるをえないものになるのではないか。
記事はさらにこう解説している──
『開発直後、ワイン生産国イタリアの食品会社に装置を送ったところ、担当のローマ大学教授が味の劇的な変化に驚いたという。しかし、ワインの伝統を重んじる国柄から製法を変えることに抵抗があり、導入には至らなかった。そこで昨年10月、米カリフォルニアワインを製造するサンフランシスコ近郊のワイン製造工場と交渉し、装置を試験導入した。装置の効果はすぐに証明された。』
この記事のくだりは、じつに興味深い。
イタリアの専門家は、その製法の凄さに驚きながらも『ワインの伝統を重んじる国柄』ゆえに拒絶した。それはそうだろう。数百年をかけて自分たちが積み上げてきた伝統の一部が、“インスタント”に崩されてしまうとなれば、これは受け入れにくかろう。第一彼らにとってワインとは、そのもの自体が芸術であって、たんなるモノではないのだから。そこが旧大陸ヨーロッパの人々たるゆえんだ。彼らからすれば、このたびの新製法はまさに“悪魔の発明”とも呼びたくなるものだろう。
対して、新大陸アメリカの反応はビジネスライクなものだった。彼らアメリカの経営者は、試験したのち「貯蔵時間の短縮でコストが20%削減できた」「熟成の管理ができ、日程を組めるようになった」と、田中社長に感謝状を送ったほどに喜んだらしい。
そして今、田中社長は、アメリカの電解技術製品販売会社の社長らと共同出資し、来月中にも装置の営業販売をおこなう会社を現地に設立する予定なのだそうだ。
この「ワイン革命」のゆくえは、いかなることに。
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Posted by love40 at 05:40
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