2005年09月29日

「トラちゃん田んぼ」の友情・努力・勝利


トラちゃん田んぼ説明するまでもなく、虎キチが渾身の思いを込めて育て上げた「トラちゃん田んぼ」だ。

見事!としか言いようのない出来映えではないか。
フォルムの美しさ、田んぼのスペースと作品サイズのプロポーションの良さ、HTロゴと虎マークのバランスの良さ……
きっと作者はこのような田んぼに、今年初めて挑戦したのではないだろう。何年も「トラちゃん田んぼ」を作ってきて、やっとここに、ひとつの洗練された“完成形”を見出したのではないだろうか。(もしこれが初作だとしたら、なおのこと凄い)

asahi.com(9月27日付)によると──
『岡山県美作市の農業・新田博美さん(54)が普通の稲のほか、赤米や黒米などを植え、阪神タイガースのマークとともに描いた。「リーグ優勝を決めるころには黄色と黒のタイガースカラーになっているはず」と新田さん。10月9日には刈り取りを予定している。収穫した米は球団に贈るといい、新田さんは「新米を食べて日本シリーズも制覇してほしい」とエールを送っている』とのこと。

僕はこの記事を読みながら、ふと「友情・努力・勝利」という言葉を思い出していた。
少年ジャンプ』の3大スローガンだ。1995年には600万部以上を発行し、少年マンガ誌の王者と言われた『少年ジャンプ』は、この3つをテーマにヒット作品を次々と生み出していった。『キン肉マン』『Drスランプ』『北斗の拳』『ドラゴンボール』『スラムダンク』などなどなど。
友情・努力・勝利」……

僕がずっと思っていることなのだけれど、阪神と阪神ファンの関係というのは、「無二の親友」のようではないだろうか。どちらが上でも下でもなく、いつも肩を組み励まし合って歩む二者。それが、阪神阪神ファン
かつて長嶋茂雄・王貞治が現役選手の頃、ご多分に漏れず僕も巨人ファンだったのだけれど、その頃の実感では、巨人と巨人ファンの関係というのは「天と民」のようであり、巨人が優勝すると、ファンはその優勝を“授かり物”のように頂戴し歓喜していた。
最近ではその様相もだいぶ変わってきたような気がするのだけれど、阪神と阪神ファンに比べると、巨人と巨人ファンというのはいまだに「天と民」の感がぬぐえない。

阪神阪神ファンのあいだには、鉄をも熔(と)かすような熱い「友情」があって、時には阪神ファンの暴走に見るような「無礼」と堕することもあるけれど、基本的には上も下もない「共和国」を形成しているように見える。そこが「巨人王国」とは異なるのではないか。

ゆえに、友情。

そしてこの記事、新田博美さんの「トラちゃん田んぼ」を見ていると、彼の阪神への思いがひしひしと伝わってくる。
阪神へのエールを、自分のできることで精いっぱい表そうとする新田さんの姿に、僕は、ひとりの人間の「努力」の大きさを感じてしまう。

ゆえに、努力。

そして、阪神と阪神ファンの最も注目すべきところ。
つい最近まで最下位の常連と言われていた阪神ではあるけれども、どんな時でも、ファンは一度たりともあきらめることなく見放すことなく冷めることなく球団を応援してきた。
僕から見ると、球団が成績不振の時でさえも、阪神ファンはその情熱においてつねに「勝利」し続けてきたのではないか、と思えてしまうのだ。
勝っても負けても、その心意気において「勝利」。

ゆえに、勝利。

トラちゃん田んぼ」には、そんな友情・努力・勝利が、満々と実っているように僕には見える。

昨夜9月28日、いよいよマジック1となり、今夜にでも優勝を決めそうな勢いの阪神タイガース。
場所は甲子園、相手は巨人と、まずは言うことなしのお膳立てができた感じだ。
あと1時間ほどで試合が始まる。


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この記事へのコメント
ついに感動の胴上げです。
そして、お決まりの道頓堀ダイブ・・・コレがないと優勝祝賀気分になれません。
カーネルおじさんの胴上げも見たかったのですが、どうやら何処かへ避難してしまったようですね。
Posted by のびぃ太 at 2005年09月30日 18:30
このたんぼの虎、テレビのニュースでみました。
すばらしい構図!で、
さらに、見るのが真上じゃないので、
元絵を歪ませて、斜め上からみていいカタチに
なるようにした、とたしか作者の
おじさんが言ってました。
すごすぎ〜。
Posted by hi-yo(ハイヨ) at 2005年09月30日 20:40
●●●のびぃ太さんへ●●●
>そして、お決まりの道頓堀ダイブ・・・コレがないと優勝祝賀気分になれません。
まったくです。
日本では、安全確保や風紀維持のためにこういうことを次々と禁止してしまいますが、基本的に「自己責任」の時代に、いささか過剰防衛のきらいがありますよね。
ブラジルのリオのカーニバルや、スペインの牛追い(サン・フェルミン)祭りのように、「祭りなんだからケガのひとつやふたつするわな」「ヤバイと思ったら来るなよ」的なフェスティバルを良しとしないと、この国から「パッション」というものが、ますます消えていってしまうような気がします。
Posted by オヤジライター at 2005年09月30日 21:42
●●●hi-yo(ハイヨ)さんへ●●●
>見るのが真上じゃないので、なるようにした、とたしか作者のおじさんが言ってました。
おお! そうですか!
やはり、そこまで配慮していたのですね。それだけの緊張感が、この田んぼ絵にはありますもの。
ミケランジェロが、システィーナの天井画に取り組むような気迫が、ビンビン伝わってきますよ(←大げさ〈笑)〉
Posted by オヤジライター at 2005年09月30日 21:50
やっぱりいいですね、スポーツは。
感動^u^

プロ野球も捨てたもんじゃないなぁ、て思います^v^
Posted by mihoris at 2005年10月01日 00:02
P.S.
tokimaruさんの小説もスポーツ系でいいですネ^^
Posted by mihoris at 2005年10月01日 00:04
●●●mihorisさんへ●●●
>プロ野球も捨てたもんじゃないなぁ、て思います^v^
阪神と阪神ファンを見ていると、本当にうらやましいです。
このときばかりは「関西に生まれたかった!」って思います(笑)
>tokimaruさんの小説もスポーツ系でいいですネ^^
ハイ!
mihorisさん、これからも応援よろしくお願いします!
Posted by オヤジライター at 2005年10月01日 09:08