2005年10月05日

金環食


金環食

天体の原理などまったく知らない昔、日食月食を目の当たりにした人々は、恐怖におののき、ひたすら祈りを捧げたという。

月が太陽の中央部を隠し、太陽の周辺部のみが金の輪のように輝く金環日食
太陽に突然異変が起こり、あれよあれよという間に、天空に光の輪っかが浮かび上がったら、それは何かの予兆と思うのが普通だろう。
皆既日食のように、太陽がすべて消えてしまうのも恐ろしいけれど、輝くリングとなって我々の目に訴えかけてくる金環食は、ただ恐ろしいだけでなく、あきらかに“謎解き”を求めている。「あのマルは何だ?」と。

つい先日、ヨーロッパの一部および北アフリカ金環食が観測された。
上の画像は、スペインセゴビアで観測撮影されたもの(ロイター10月3日付)。スペインでは、1764年以来およそ250年ぶりに金環食が天を飾ったことになる。

1764年ということは、あのスペインの大画家ゴヤが18歳にしてサラゴサで絵の修行に励んでいた頃だ。
長じて宮廷画家となるも、その後聴力を失い波乱の道を歩んだゴヤは、『アルバ公爵夫人』、『カルロス4世とその家族』、『着衣のマハ』、『裸のマハ』、『マドリッド、1808年5月3日』、『巨人』など、名画を多数残している。そのゴヤが、青年時代、サラゴサの空に“輝くマル”を目撃しているはずなのだ。
その時、彼はどう思ったのだろう? 金環食の怪を、彼はどう受け止めたのだろう?

日本では、2012年に太平洋沿岸部に沿って金環食が見られるそうだ。
7年後、僕は頭上の金環食に何を思うのだろうか?


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この記事へのコメント
とっても綺麗ですよね〜。
この目で観たいな、と思います。

人間、生かされているんですね、本当に。。。
Posted by mihoris at 2005年10月08日 23:56
●●●mihorisさんへ●●●
>とっても綺麗ですよね〜。
じつに美しい。しかも、じつに不思議。
>この目で観たいな、と思います。
2012年を待ちましょう!
>人間、生かされているんですね、本当に。。。
こういう巨大な事象にめぐり合うと、本当に実感しますよね。
Posted by オヤジライター at 2005年10月09日 06:27