2005年11月21日

ローイ・カトーン


ローイ・カトーン何千、何万という光が、闇夜を彩っている。(画像:AP=共同11月20日付) 

タイ北部・チェンマイに伝わる、灯籠流しに似た「ローイ・カトーン」という伝統行事だそうで、旧暦12月の満月の夜(だいたい11月上旬)におこなわれるそうだ。
ローイ」は「流す」、「カトーン」は「灯籠」の意味で、昔から川とともに生きてきたタイ人が、川の神に感謝の気持ちをあらわし、皆で祭るために催す。バナナの葉で作った灯籠に、花、ロウソク、お線香を盛り飾って、川に流す……

いろいろ調べてみると「ローイ・カトーン」の行事に合わせて、「コート・ローム」と呼ばれる小さな熱気球を夜空に上げるらしく、画像で見ている光の物体はどうも「コート・ローム」のようで、それら祭器類を総じてこの行事を祝しているようだ。
このコート・ロームは、竹と紙で作った風船のような造りで、火のぬくもりによって熱気球のようにフワフワと浮上する仕組みとなっている。

僕はこのブログを、たまたま夜中の1時頃に書いているのだけれど、シーーーンとした静けさの中で、心をできる限り穏やかにし、画像をジーーーッと見ていたら、この光の光景が動画ではなく静止画像ゆえに当然ながら動きはないので、光の群れの一瞬が、じつに不思議な印象を僕に投げかけてくれた。

それはどういう印象かというと──
●この光の群れは、人々の手から放たれ、空に向かって舞いのぼっている。と事実どおり見ることもできるし、
●この光の群れは、限りなく高い天空から飛来してきて、地上の人々に近寄ってきている。と感じ取ることもできるし、あるいは、
●この光の群れは、じつはいつも人々の頭上や人々の間に、寄り添うようにいて、たえず何かを話しかけている。と、思えるようでもあった。

僕は一枚の画像と向き合って、しばらくのあいだ語り合ってしまった、無言で。


ワンクリックで投票していただけると、たいへん嬉しいです!

この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/love40/tb.cgi/50225062
この記事へのトラックバック
11月12日午後8時頃、チェンマイ県サンサイ郡ノーンハーン地区で、3千個のコームファイが一斉に空に舞い上がって星になった。これは、この地区にあるランナー・トゥードゥンカ・サターン事務局が、イーペン行事の宗教行事として行った儀式。このコームファイ一斉舞い上げ儀...
3千個のコームファイ一斉に舞う【チェンマイ・田舎・新明天庵だより】at 2005年11月24日 02:53
この記事へのコメント
♪ロイロイカトーン、ロイロイカトーン♪あの節に合わせてこのコートロームも空へ飛ばす(初めて知りました。この熱気球のこと)のでしょうかネ^^

なんともまったりとしたいい光景です。
ロウソクが燃える色は暖かいですね。優しい色ですね。夕焼けの色のよう。。。
そうそう、ダヴインチは、夕暮れになると人々の表情が和らぐ、と言ったそうですけれども、何となく分かる気がします。

タイには幽霊話が多いらしいですが、もしかしたら、この光の群れは、祖先の霊かもしれませんね。
Posted by mihoris at 2005年11月23日 17:40
●●●mihorisさんへ●●●
>なんともまったりとしたいい光景です。
最近流行のライトアップ(電飾)も、このあたたかさはないですよね。
>ダヴインチは、夕暮れになると人々の表情が和らぐ、と言ったそうですけれども・・・
ほお! イタリア人はパッセジャータ(ぶらぶら散歩)をこよなく愛するそうですが、かりにそれが夕方あたりだとすると、お互いに、人々の一番やわらいだ表情とめぐり合うことになるのでしょうね。(パッセジャータはもっと早い時刻かな?)
>タイには幽霊話が多いらしいですが、もしかしたら、この光の群れは、祖先の霊かもしれませんね。
魂を大切にしているのでしょうね。たぶん、そうでしょうね。
Posted by オヤジライター加久時丸 at 2005年11月24日 09:12