2005年12月16日
ドイツ・ワールドカップ会場に警備ロボット
これは、技術の問題なのか、文化の問題なのか?僕はこの画像を見ながらしばらく考え込んでしまった。
と、いきなり書き出しても何のことかわからないと思うので、順を追って説明しよう。
画像に写っている戦車のようなものは「警備ロボット」なのだそうで、その詳細をasahi.com(12月14日付)の記事から拾うと──
『来年6月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、小型戦車のような対テロ警備ロボットが登場する。ハイテクを駆使、会場内外を動き回って空中の化学物質や温度差を感知し、爆弾や武器、物陰に潜む不審者を見つけ出す。導入は、7月にロンドンで爆弾テロが起き、警戒感が高まる中で決まった』とある。
ベルリンのロボウオッチ社が開発。長さ70センチ、幅50センチ、高さ1.4メートルで、キャタピラで移動するところなどまさに小型戦車そのものだ。また、潜望鏡を連想させる煙突状のものは、360度回転の赤外線カメラとして機能し、また半径30メートル内の空気を分析できる装置を搭載している。階段の上り下りも可能で、スタジアム内のセキュリティ情報を、警備センターへ即座に通報する仕組みとなっているそうだ。
さて、僕は冒頭で「これは技術の問題なのか、文化の問題なのか?」と書いた。そして、考え込んだ。
何を考え込んだかというと、このような、「兵器」さえも連想させるような物体が、スタジアムの内外をウロチョロしていて、観客たちは気分が悪くないのだろうか、ということなのだ。
この画像にある警備ロボットは、まるで戦場から現れたような冷酷さを漂わせている(ように僕には感じる)。おそらくこのロボットのデザインそのものに「人への威嚇」という目的が込められているのだろうから、その意味では、よくできたロボットなのかもしれない。でも、そこまでの「冷酷感」はいらないのではないかと僕は思う。
セキュリティ機能が主目的ならば、それらを備えた、もっとソフィスティケイトされたデザインのロボットを開発し稼働させることもできたのではないだろうか。
アシモに代表されるような二足歩行ロボットが発達している日本には、非ヒューマノイド型ロボットだって多数存在するし、さまざまな形のものが開発されている。僕自身、ロボットはみんなアトムのような形状になって、人間が親しみをもってつきあえるシロモノでなければいけないなどとは思っていない。
警備ロボットもいろいろなタイプのものがあるべきだろう。しかし、このW杯用警備ロボットの“冷酷なゴツさ”は、不快感以上に、何か痛々しいものさえ感じる。
深刻なテロ問題を抱えるヨーロッパ周辺圏においては、このような物騒な雰囲気をかもしだすロボットのほうが警告的であっていいのかもしれないのだけれど、みんなが楽しみに来場するワールドカップ会場で、このような兵器まがいの警備ロボットに監視されている気分は、あまり気分のいいものではなかろう。
こういうロボットしか作れなかった「技術」の問題なのか、こういうロボットこそ警備にふさわしいと考えた「文化」の問題なのか……
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Posted by love40 at 15:47
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もう数日前になりますがホンダの人型ロボットASIMO(アシモ)、TVや新聞で随分と取り上げられていましたね。
もうメカネはびっくりしてしまいましたよ。
走ったり、道案内したり、お茶運んだり(〜´Д`)〜ヒョエェェ
びっくりしたけれどもあの走っている姿は可...
ガンダムの気配【愛★ガンダムブログ!!】at 2005年12月18日 05:02
この記事へのコメント
そうですよね・・・
確かにこれは、ワールドカップという華やかな舞台には
合わないような気がします。
それとも・・・オヤジライターさんもおっしゃってるように
人を威嚇する・・・ていうのが目的なんでしょうかね。
このロボットが「ワールドカップの『もう一つの顔』」と
言うべきなんでしょうか。
華やかな舞台には裏がある。
そういうことなんでしょうかね・・・。
確かにこれは、ワールドカップという華やかな舞台には
合わないような気がします。
それとも・・・オヤジライターさんもおっしゃってるように
人を威嚇する・・・ていうのが目的なんでしょうかね。
このロボットが「ワールドカップの『もう一つの顔』」と
言うべきなんでしょうか。
華やかな舞台には裏がある。
そういうことなんでしょうかね・・・。
Posted by はの
at 2005年12月16日 16:38
●●●はのさんへ●●●
>このロボットが「ワールドカップの『もう一つの顔』」と言うべきなんでしょうか。
そうなのかもしれませんね。
もう隠すことのできない、世界のもう一つの顔・・・
悲しいですね。
フランス大会、日韓大会と、4年経つたびに状況は険しくなっていくように思えます。
>華やかな舞台には裏がある。
そうですね。
こんな状況だから、なおのこと「裏」を露骨に見るのはつらいですね。
>このロボットが「ワールドカップの『もう一つの顔』」と言うべきなんでしょうか。
そうなのかもしれませんね。
もう隠すことのできない、世界のもう一つの顔・・・
悲しいですね。
フランス大会、日韓大会と、4年経つたびに状況は険しくなっていくように思えます。
>華やかな舞台には裏がある。
そうですね。
こんな状況だから、なおのこと「裏」を露骨に見るのはつらいですね。
Posted by
オヤジライター加久時丸
at 2005年12月17日 07:53
「ロボットはあくまでもロボットであり、人間とは異なるものであることを知らしめる必要があり、ロボットの形状は、外見上人間とは異なる形状でなくてはならない」との意見が欧米では強いそうです。
それにしても、ロボコップというよりはエイリアンですね。
それにしても、ロボコップというよりはエイリアンですね。
Posted by
のびぃ太
at 2005年12月18日 17:30
●●●のびぃ太さんへ●●●
ご返事、遅くなってしまいました。
うっかりチェック漏れしていました。
申し訳ありません。
>ロボットの形状は、外見上人間とは異なる形状でなくてはならない」との意見が
>欧米では強いそうです。
日本では「アトム」がロボットの発想原点になっていると思われますが、なるほど、欧米人に異なる発想があるとしたら、それはそれなりの「道理」ではありますよね。
ということは、いずれ高次元におけるロボットとの共生時代が始まったとき、ロボットの在り方に関しては、両者の認識差が大きな問題になってくる可能性は大きいですね。
>それにしても、ロボコップというよりはエイリアンですね。
「人間とは異なる形状」・・・なるほど。エイリアン的ロボットというデザイン発想・・・。確かにブキミですね(笑)
ご返事、遅くなってしまいました。
うっかりチェック漏れしていました。
申し訳ありません。
>ロボットの形状は、外見上人間とは異なる形状でなくてはならない」との意見が
>欧米では強いそうです。
日本では「アトム」がロボットの発想原点になっていると思われますが、なるほど、欧米人に異なる発想があるとしたら、それはそれなりの「道理」ではありますよね。
ということは、いずれ高次元におけるロボットとの共生時代が始まったとき、ロボットの在り方に関しては、両者の認識差が大きな問題になってくる可能性は大きいですね。
>それにしても、ロボコップというよりはエイリアンですね。
「人間とは異なる形状」・・・なるほど。エイリアン的ロボットというデザイン発想・・・。確かにブキミですね(笑)
Posted by
オヤジライター加久時丸
at 2005年12月19日 20:19
50年後をチラリと垣間見てしまった気がします。。。
Posted by
mihoris
at 2006年01月08日 16:52
●●●mihorisさんへ●●●
>50年後をチラリと垣間見てしまった気がします。。。
でも、残念ながら、「今」なんですよね。
>50年後をチラリと垣間見てしまった気がします。。。
でも、残念ながら、「今」なんですよね。
Posted by
オヤジライター加久時丸
at 2006年01月12日 15:47




