2005年08月25日
資生堂、CMを一晩54通り放送 世界記録挑戦へ
asahi.com(8月24日付)によると──
『資生堂が26日夜、テレビ朝日(関東地方のみ)で、男性用整髪料「ウーノ」のテレビCMを54通り一気に放送し、「一晩で最も多く流れた同じ商品の異なったテレビCM」のギネス世界記録に挑む』のだそうだ。
これちょっと見ものだな。
関東地区のみというのが残念だけれど、全国ネットでこんなことをやったら、どえらい費用がかかってしまうからだろう。
ちなみに、これまでの記録は、昨年12月にNTT西日本兵庫支店がサンテレビ(神戸市)で流した24通り。サンテレビのみと、こちらも“記録狙い”を経済的に実現したということか。
さて内容だけれど──
『CMは1本15秒で、午後6時〜午前0時に1時間平均で9本流す計算。アンガールズ、ヒロシなどの人気お笑いタレント51人が、仮面ライダー役で知られる藤岡弘さんの「変身!」のかけ声で髪形を一変させる』というもの。
資生堂がこのギネス狙いをやる戦略的背景は、いろいろとあるようだけれど、ま、それはさておき、見ることができる人は見てみたらいかがだろう。
CMを見るために、6時間テレビの前に座るのも、なかなかオツではないか(笑)
人気blogランキングに参加中♪
2005年08月04日
藤山直美“朝ドラ(NHK朝の連ドラ)・史上最年長ヒロイン”の誕生
★★★★★オヤジ通信(vol.5)★★★★★
オヤジたちのさまざまなニュースを紹介する、不定期コラムです。きょうで5回目。オヤジでない人も、ぜひご覧ください↓
きょうはオヤジではなく、オバン(失礼!)の話題から始める。
女優・藤山直美さんが、NHK朝の連続テレビ小説で“史上最年長のヒロイン”をつとめることになった。藤山直美さんは現在46歳。来年10月からの放送だから、その時には47歳になっている。
NHKの朝ドラというと、ヒロインはだいたい10代の若いコというイメージがある。それもそのはずで、今から40年前の『おはなはん』以来、ずっとオーディションによって主役を選考してきた結果、「オーディション=新人登竜門=若手女優が主役」というパターンが定着した。
しかし、今回はオーディションはおこなわず、作品に合わせて主演女優をキャスティングした。
西村与志木・ドラマ番組部長の話では「朝ドラの大原則はオーディションだが、オーディションは若手のものという印象が強く、16〜7歳の女の子の話しかできなくなり、ネタが狭まる」とのこと。
藤山直美さんが演ずる物語は、作家・田辺聖子さんの半生をもとにしたもので、大阪の戦後復興期の中、36歳で嫁いだ先が11人の大家族だったという、てんやわんやの人情コメディーなのだそうだ。タイトルは『芋たこなんきん』。藤山さんは37歳から77歳までを演ずる。
さて、NHK朝ドラ40年以上の歴史の中で起こった、このたびの“異変”を眺めながら、僕はこんなことを思った。
NHKドラマ番組部長によると、「16〜7歳の女の子の話」では「ネタが狭まる」とのことではあるけれど、これはどうも本質をとらえた説明とは言いがたい。なぜなら、テレビというのは「ネタが狭まろうがどうしようが、それに視聴者が興味をもっている限りは、そのネタを続ける」のが普通であって、本当のところは「そのネタ自体に、視聴者が興味を失いかけている」のではないだろうか。つまり「16〜7歳の女の子の話」に、視聴者は飽きたのではないだろうか。
ここで言う“視聴者”とは、“視聴率”に深く関わってくる。
下のグラフを見ていただきたい。これは、今から35年前、1970年における日本の“人口ピラミッド”だ。
日本の世代別人口・比較
【1970年】
70歳代■■■(340万人)
60歳代■■■■■■■(671万人)
50歳代■■■■■■■■■(923万人)
40歳代■■■■■■■■■■■■■(1322万人)
30歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■(1658万人)
20歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1975万人)
10歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■(1692万人)
それ以下■■■■■■■■■■■■■■■■■(1697万人)
20歳代の人口が突出していることがわかる。いわゆる“団塊の世代”と呼ばれる一群で、この年令層が戦後、圧倒的な影響力をもって日本を動かしてきた。これは日本だけに限ったことではなく、欧米においても“ベビーブーマー”と呼ばれる層が、圧倒的なパワーをもって世論形成や市場形成をおこなってきた。
つまり、これを「ヤングの時代」と呼ぶ。
第2次世界大戦後、世界のニューリーダーとなったアメリカは、「ヨーロッパ=旧大陸=伝統=おとな」を打ち壊しながら、みずからの「アメリカ=新大陸=フロンティアスピリット(開拓魂)=ヤング」主義を推進してきた。
そのような世界トレンドの中で、この日本でも“団塊の世代”が「ヤングの時代」を主導し、さらにその後も「ヤング的な時代」を後押ししてきた。そして、さまざまなブームが「ヤング中心」に展開するようになった。
そして、今、2005年。日本の人口ピラミッドは下のようになった。
【2005年】
70歳代■■■■■■■■■■■■(1169万人)
60歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1595万人)
50歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1898万人)
40歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1574万人)
30歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1854万人)
20歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1624万人)
10歳代■■■■■■■■■■■■■(1272万人)
それ以下■■■■■■■■■■■■(1161万人)
“団塊の世代”は50代になった。依然として圧倒的な人口層を誇っている彼らの口から、最近こんな言葉を聞くようになった。
「オレたち大人が、聴きたくなるような音楽は少ないし、見たくなるようなテレビ番組もない。ちょっと雰囲気のいい店を見つけても、若いヤツらが多くて落ち着けない」などなど……
ヤング中心のカルチャーを主導した彼ら“団塊の世代”が、皮肉と言えば皮肉なことに、そのヤング中心の状況に不服を唱え始めた。
そう、彼らは自分たちに合うものを、いま探し始めている。そんな彼らの動向と、このたびのNHK朝ドラの“史上最年長ヒロイン”の登場はまったく無関係ではないと僕は思っている。
彼ら“団塊の世代”は、視聴率的に無視できる層ではなく、そんなマジョリティな彼らが求めているものは、少なくとも「16〜7歳の女の子の話」ではなく、大人である自分たちにフィットしたものなのではないだろうか。
上のグラフを見てわかるように、“団塊の世代”とは対照的に、「20歳代/10歳代/それ以下」の“ヤング”の減少ぶりがいちじるしい。つまり、“少子化”であり、日本におけるヤング・マーケットの先細りを意味している。マーケットを人口という側面のみで見ることはできないけれど、たいへん重要な要素であることは否めない。
テレビのゴールデン枠なども、これまでヤング中心で展開してきたわけだけれども、今後ははたしてどうなるだろうか?
最後に、もう一度、1970年と2005年の人口グラフを比較したい。
日本の世代別人口
【1970年】
70歳代■■■(340万人)
60歳代■■■■■■■(671万人)
50歳代■■■■■■■■■(923万人)
40歳代■■■■■■■■■■■■■(1322万人)
30歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■(1658万人)
20歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1975万人)
10歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■(1692万人)
それ以下■■■■■■■■■■■■■■■■■(1697万人)
【2005年】
70歳代■■■■■■■■■■■■(1169万人)
60歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1595万人)
50歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1898万人)
40歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1574万人)
30歳代■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(1854万人)
20歳代■■■■■■■■■■■■■■■■(1624万人)
10歳代■■■■■■■■■■■■■(1272万人)
それ以下■■■■■■■■■■■■(1161万人)
この35年の間に、日本はその姿をすっかり変えた。
「ヤング中心」で動いていた日本がこれからどう展開するか、とても興味がある。
人気blogランキングに参加しています
2005年07月25日
僕の好きなCMをすぎちょびれば
自分にとって忘れられないCMって、どれだろう?
まがりなりにも広告業界に身を置いてきたので、そういうことをよく考えていそうだけれど、いま振り返ってみると意外にも心当たりがない。
よく話題にしたCMはいくつもあるのだけれど、それはあくまでも広告制作者として「仕事の参考になるかどうか」であって、ナマの気持ちでの「好き嫌い」とはちょっと違う。
広告を仕事にしたことによって、その方面の“性感帯”をイジリすぎてしまった、ということもあるのかもしれない。だから、何がヨクて何がエグイのか、感じ分けられなくなっているのかもしれない。
普通に触られても「ア、ア〜ン」てなりにくいしね。妙なところで「オ、オ、オ〜〜〜〜〜〜」ってなったりするわけだよ。(←それって変態ちゅーことやんか!)
ま、そうかもね。フッフッフ。(←笑うな!)
でもね、子供の時に見たCMは、あの頃感じたまんまの印象が今でも残っていて、これは手放しで「好き!」って言える。その代表が、これだ──
『みじかびの きゃぷりことれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ』
ハッハッハ、そこのお若いの、ご存じかな?
これは1969年のパイロット万年筆のCMで、あの大橋巨泉が、ほとんど素のバストショット(何も飾りのない上半身撮影)で、万年筆のキャップを取って字を書くアクションとともに、上記のセリフを言うというものだ。
『はっぱふみふみ』のあとに、巨泉が『わかるね?』ってニヤニヤしながら人を食ったような表情で言って終わる。わかるね?と言われて、わかるようでわからない、わからないようでわかるような気がする。
このCMはめちゃくちゃウケて、それまで業績不振を伝えられていたパイロット万年筆は、この1作で完全に立ち直った、という伝説まで残している。
好きだから、もう1回、リプレイしちゃいます。声を出して、ご一緒に!
『みじかびの きゃぷりことれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ………、わかるね?』
大橋巨泉という人はもともとジャズ評論家で、しかも俳句もたしなんだらしい(「巨泉」は俳号)。ジャズにはスキャット(「シャバダバダ〜♪」)というオノマトペ(擬態語・擬声語)的な唱法があり、『みじかびの…』の特殊な言語感覚は、“スキャット+五七調”によって発揮されたものと思われる。
そう言えば、70年代になると“タモリ時代”が到来するのだけれど、当時一世を風靡した彼の「ハナモゲラ語」に、この巨泉語が若干なりとも影響を与えていると思う。奇しくも、お二人とも早大中退のジャズ・マニアだ。
そうそう、最後に、言っておくことがあった。
このパイロット万年筆の広告は、なんと5秒CMなのだ!
今は15秒、30秒が主流だけれども、この『みじかびの…』はたったの5秒! すげえ!!!!!!
人気blogランキングに参加中♪
ラジオの、こんなハマリ方!
NHK第2放送の「気象通報」をオススメしたい。
何とも言えない不思議な魅力があって、僕にとっては癒し系放送とも言える。
確か、朝・夕・晩の3回放送していると思うんだけど、僕は夜10時に聞くことが多い。
どのへんが聞きどころかというと、まずこの番組は「気象通報」であって、いわゆる僕らが知っている「天気予報」とはちょっと違う。
いかにもNHK的な、きまじめな男のアナウンサーが、静かに、淡々と、各地の風向・風力・天気・気圧を伝えていくんだけど、スタジオは音楽のようなものはいっさい流れていないため、異様にシーンと静まり返っている。その中で……
(すっごく静かな声で、ゆっくり)「石垣島では…、北北西の風…、風力4…、曇り…、27ヘクトパスカル………。那覇では…、北西の風…、風力5…」という感じで、ひとつひとつ言葉を刻むように伝えていく。
とにかく静かだから、アナウンサーが手にしている紙がカサカサッとこすれる音がしたりするんだ。とてもかすかな音なんだけど、それが逆にリアルで、「あっ、スピーカーのすぐ向こうに人がいる!」って感じがする。
さて、気象通報は日本の南端から始まり、だんだんと北上し、稚内に到ると大陸のほうへ左旋回し、ハバロフスクなどの気象を報じ、南下し始める。プサン……、チンタオ……、アモイ……、マニラ……
そしてさらに、「船舶からの報告です」というアナウンスがあって──
「東シナ海の…、北緯29度…、東経126度では…、北の風…、風力6…、雨…、29ヘクトパスカル……。本州南方の…、北緯20度、東経136度では……」
と続いていく。「北緯29度…、東経126度…」というフレーズが、なんとも地図っぽくてカッコいい。目をつぶってジッと聞いていると、なんだかフワーッと陸や海の上を浮遊しているような感じがする。
しかも、気象ポイントが移るたびに、雨が降ったり、晴れたり、気温が急降下して雪がふぶいたり……。
これはラジオならではの空想の時間だと思っている。
ぜひ一度、目をつぶってNHK第2の「気象通報」を!
人気blogランキングに参加中♪




